名前も知らない恋物語。






「どういうこと!?」


あたしは、佐藤くんに言い寄った。







「どうもこうも、俺たち恋人同士ですよね?」




子犬のように目を輝かせて聞き返してくるから、何も言えなくなった。





「それでは、また放課後に楓姫さんの教室まで迎えに行きますね♪」





そういうと佐藤くんは、ルンルン気分でこの場から立ち去った。






あたし、どうしたらいいの!?