名前も知らない恋物語。






何の用だろう?


あたしは名前も知らない男子に中庭までついていった。






ピタッ!!!


「わわっ!?」


前にいる男の子が急に立ち止まったからぶつかりそうになった。






「どうし「井上楓姫さん!好きです!付き合ってください!」



あたしが「どうしたの?」って聞こうとしたら、その言葉を遮って男の子がいきなり叫んだ。



あぁ!好きって言ってくれたんだ!




………って………





「……えぇっ!?」



それってあたしに言ってくれたの!?