急いで教室へ戻って席へ着くと、隣に座っている夏実が興味津々で声をかけてきた。 「ねえねえ、佐藤くん、楓姫に何のようだったの?」 ニヤニヤして聞いてくる夏実はあたしのことを見透かすように聞いてきた。 「……何でもないよ、っていうか、なんで佐藤くんのこと知ってるの?」 あたしは、わざとそっけないふりでこたえた。 「えっ!?あんた佐藤知らないの?」 夏実は目を見開いて、あたしを見てきた。 「うん。知らないよ?そんなに有名なんだ。」