さらっと読めてしまうのはれんちゃんの字が丁寧で可愛らしくて、読みやすくて。
なんてそれだけじゃなくて、私がれんちゃんの言葉に何か求めているからだった。
早く読んでしまって、読み終えたときの気の落ちようなんて考えたくはないけれど。
それでも意味もなくこんな些細な手紙を何度も読み返してしまうんじゃないだろうか、なんて少し思ったらもったいない気もする。けどそれならまた読んだらいいんだよね。
妙な自分の考えに納得しつつ、手紙は二枚目に移る。
はて? と一人で手紙を見ながら首を傾げてしまった。
それは2枚目の内容が、れんちゃんからの言葉ではなくテストのような問題が11問。
--それではここで俺からの最後の問題です。
以下の問題の答えには数字が含まれています。その数字は問いの順に使用します。
みつばになら解けると思ってるから、暇な時にでも頭の体操がてらやってみてね。
答えは書かないから。分かった時にでも聞いて。
最後の。その言葉に一瞬ドキリとする。


