秘密のプリンセス

そのころ翼は、??

コツコツ
俺は、今長い廊下を歩いている。

時々すれちがうメイド達は、俺を見ると
すぐに廊下の真ん中をあけ、俺が通れるようにしてくれる。

それに、深いお辞儀まで…

はぁー

こいつは、大変だな。


『お辞儀しなくていいから、掃除したら?』


そう今廊下にいるメイド達は、掃除をしている。

はやく終わらせて、あいつらの休みをちょっとでもつくってあげたいのだが、俺は、こんな喋り方だから、いつも誤解される。

はぁー
うんざりだ。


「お嬢様…今日もごきげんななめですか?」

はぁー。
違うから。
なんで、俺がごきげんななめにならなきゃいけないんだよ。

『違うから』

「そうですか…」

今喋っているメイドは、俺の前に来て、なにか心配そうな目で、俺を見てくる。


ってか、前にいたら進めないんだけど。


『あのさぁー』

「なんでしょうか?」

はぁー本当にこいつは、わからないのか?困ったメイドだ。

『邪魔』

「えっ!?」

『言っている意味わからない?あのさぁーお前が俺の前にいるから進めないわけ』

「すいません!!」

あーやっちゃった

泣いたよ

はぁー。めんどうだ。どうしよっか

ニャーニャー

なるほどね。
わかったよ


そして、俺は、泣いてるメイドの頭に手をおいて、ナデナデしてやった。

そして、俺に抱き寄せ、ナデナデしながら『ごめんな』っと言った。

すると、そのメイドは、俺から離れた。
顔を見ると真っ赤になっていた。


そして、俺は、のぞきこんで

『大丈夫か?』

っと言った。