なぜ、今その質問なんだろう。
狼狽えている私に、彼はしゃがんで、私と同じ目線まで低くなった。
「じゃあ、質問変える。俺は今、どんな顔してる?」
彼の顔を見るが、どうみても笑った顔には見えなかった。
会話を聞いていたのもそうだが、目尻と鼻が赤くなっているのは誤魔化しようがない。
「泣いていた顔です」
「そうか。なら、決まりだ。こっちに来い」
強引に腕を引き、私を立ち上がらせた生徒会長は、そのまま引っ張るように部屋から出て廊下を歩き出した。
途中抵抗しようと思ったが、生徒会長の横顔がやけに整っていたので、少し堪能してもいいのではとそのまま廊下を進んだ。
しかし、早足な生徒会長と同じスピードで歩けないので、半ば小走りになっていると、彼はケータイを取り出してどこかへ電話をかけた。
「カタリだ。使用人を集めて生徒会室に呼んでくれ。話がある」
