「…………何、してるんだ?」
「…えっと、あの…」
目の前には、この学校の生徒会長である糸崎カタリだった。
少々目を腫らしているが、整った顔には変わりない。
無言のままいるのも、限界があるので、適当に頭に浮かんだことを話した。
「申し訳ありません、生徒会長。前この部屋に忘れ物をしたもので…」
「忘れたなら、休み時間に取りにくればいいだろう。授業中にくるものじゃない」
「…」
返す言葉もありません。
どうしよう、即興で作った嘘の崩壊具合は泣けるものがある。
早くこの状況を打開しないと、あとで担任からの説教コースだ。
何か言わないと、でも、下手なことをいうと後々響いてしまう。
「あの、生徒会長!」
「お前、今付き合っている奴とか、いるか?」
「…え?」
