レージーボーンズの恋


「そろそろ行くか」

「はい」

生徒会室を出てから、早足で歩く。
第二校舎と本校舎を繋ぐ渡り廊下を通り、1階の奥にある校長室の前へ。

校長先生とは、朝、体育館での校長講話とかしか見たことがない。
堅そうなイメージしかないが、大丈夫だろうか。

校長室の手前まで来るまでは簡単だったが、目の前になって変に心拍が上がる。
深呼吸して、落ち着かせてから中に入ろうとしたら、カタリさんが、ドアをノックした。
まだ、落ち着いていない、と反発しようとしたら、いきなり私の手を掴み引いた。

「っ…!?」

「失礼します、母さん」

中に入ると、校長室は広かった。
その部屋の奥で、一人の女性がデスクでペンを握っている。

「ノックをしたら、中からの返事を待つのが基本ですよ。それと学校では校長先生とお呼びなさいと言っているでしょう」

しょっぱなから、説教オーラを垂れ流した校長先生および、カタリさんのお母さん。

心拍数は上がり、カタリさんと繋いでいる手には、少しだけ力が入った。