「生徒会長…どういうことですか…?」
「異論があるのか?」
「あ、ありますよ!それに、それは答えになっていません」
反発する私に生徒会長は、周りに気付かれないように、こっそりと 耳打ちをする。
『俺、泣き顔見られるの心底嫌いなんだよ』
息に触れてしまえるような顔の距離で、いつも以上の低と低い声と、鋭い眼力。
冗談抜きで、蛇に睨まれた蛙状態になってしまった私は、何も言い返せなくなってしまった。
事の発端は、授業をサボっていたのが悪いのか、それとも泣き声の主なんて追 求したのが悪いのか。 いや、あの時の顔がどうかの質問で、"整った綺麗な顔です"とでも言っておけば良かったのか。
それは、イメージしていた気楽な学生生活像が、少しずつ崩れていくよう に感じた瞬間だった。
