甘い彼に満たされて





「ん…」



あの日の事を思い出しているうちに、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。



握っていた美杏の手を離して回りを見回す。



窓から差す光の色が、青から茜色に変わっていることを見ると、かなりの時間眠っていたようだ。



ふっ…、と息を吐き出す。



今起こっていること、全部夢だったら良いのにな。



そう思い、また美杏の髪を撫でると、枕元に一枚の紙が置いてあることに気付いた。