救急車に乗せられた美杏に付き添って車に乗り込む。 保険医は学校に残り、家族への連絡や、学校側への報告を行うらしい。 佐久間は、取り乱し方が過剰だったので、保健室で休養をとることになった。 つまり、今、美杏は俺にたくされたのだ。 「美杏…。美杏…!」 俺は、美杏の手を強く握り、声をかけ続ける。 救急医の方たちに迷惑かとも思ったが、どうしてもやめられなかった。 病院につくまでの数分間。 辛そうな息づかいが落ち着くことはなかった……―――。