犬系彼氏とシャイ彼女

「あー…何でもない。あお、家まで送ってあげるわ。あたしがいないのは寂しいだろうけど我慢してね。あんたには話が待ってる。…覚悟はいいかしら?」
「じゃ、愛…また明日。」
「えぇ。また明日ね。」
愛の家の車に乗って挨拶を交わす。
ちょっと振り返ると、愛は笑顔で白川くんのほっぺを抓っていた。
なんだか可哀想…。
車はゆっくりと走り出した。
「…さ……崎波様?起きてください。着きました。」
「ん…。あれ…私…。」
「ご無礼を申し訳ございません。深く眠っていらっしゃったので起こすのを躊躇いましたが、起こさないわけにもいかず…。」
「失礼ながら、愛様に頼まれていましたので寝顔を写真に撮らせていただきました。」
「そうですか…ふあっ……。」
まだ眠っている頭を動かしながら、手荷物を確認する。
「すみません…。送ってくださりありがとうございました。」
「いえ。では、おやすみなさいませ。」
紳士的な雰囲気の人は、頭を下げると車に乗って帰って行った。
さてと…家に入るか…。
勉強しなきゃ。