真っ白い、彼女。


肌も服も心も。


全てが真っ白だった。


「大丈夫だよ」が口癖でそのくせ全然大丈夫そうじゃなくて。


それでもふわりと笑う彼女は一瞬でも触れてしまうとハラハラと崩れ落ちて、目を離した隙にすっと消え去ってしまいそうだった。









『雪解けのように』

現にもう、ぼくの隣にはいないんだ