「ほら早く!寝て!」 「ちょっと待て、俺はそんなことできねえ…」 ベッドに放り投げられながらもそう言うと、彼女は長い黒髪をさらりと揺らした。 「アンタ、馬鹿なの?ベッドに寝転がって目ぇ閉じることも出来ないの?」 「お前、頭どうかしたんじゃないのか」 だってこいつは幼なじみでずっと一緒で、でも俺はそんな風には一度も見たことなかったんだぞ。 それが、なんで急にこんなことになってるんだ。