「さっさと寝なさい」



ばんっ、と派手な音を立てながらドアを開けた彼女が開口一番そう言った。


おい、ドア壊れたらどうしてくれんだよ…って。



「はぁ?!おま、自分で何言ってんのかわかってんのか?」


「わかってるわよ、早く寝なさいさあ早く。奥にどうせベッドあるんでしょ」


がしっと女とは思えないほどの力で腕をつかまれ引きずられる。


…本気かよ、こいつ。