「…ははっ」 乾いた笑い声が口からもれる。 何故気づかなかった。 生身の人間とロボットを見分けられないなんて。 バンパイア失格じゃないか。 「だよねえ。もうバンパイアじゃいられないよね、おにーさん」 少女が近づいてきて、目の前にしゃがみこんだ。 「ほんじゃー?ばいばーい!」 そう言い放った少女は鋭く尖った物体を振りかざーーー …は? ーーーーーーーーーーー…ガッ 『バンパイア』 「ね、バンパイアって杭を心臓に打ち込むと死んじゃうんでしょ?」