膝までもがかくん、と力が入らなくなっていた。 「くくく、…そこまでか」 刃を押す力が弱まった私に嘲るような笑みを向けた相手。 ―――はっ、まさか。 くっと歯を食いしばって油断した相手を押す。 息はまだあるんだ。 『視界が歪む。でもまだ息があるから戦える』 まだ…使命が終わるまではくたばるわけにはいかない。