…………………………
「ふあ……。眠い」
「あ、起きた?」
「今何時だ……」
声の方へ視線を向けると、勉強していたようだ。
「今は昼間くらいだよ」
本当によく寝ていたらしい。太陽の光でぽかぽかして、暑いくらいだった。
寝ぼけた頭を軽く掻いて体を起こす。すると、暖かいものがスルリと落ちた。
ん?
それを拾ってみると、薄手の毛布があった。これは……。
「どうした?」
「いや、なんでもない。それより、寒くないか?」
「少し」
良の隣に座り、拾った毛布を良の肩に掛けた。これで寒くないな。
机には紅茶とスコーンがある。梓が持って来たんだろう。でもぬるくなっているみたいだ。
とてもじゃないが、冷めた紅茶は飲めたものではない。梓め……俺への嫌みか。
とその時、ノックがして人が入って来た。それは渦中の人物ではない、別の執事だった。
「失礼します」
「何か用?」
「梓さんから頼まれたものをお届けに参りました」
運んできたのは、紅茶とスコーンだった。それも、出来立てほやほや。
机の上にあった紅茶とスコーンを持つと、執事は出て行った。
「あいつ……」
俺が起きた頃に届いた、紅茶とスコーン。
まるで俺がいつに起きるのかを見計らってやがる。
「ふあ……。眠い」
「あ、起きた?」
「今何時だ……」
声の方へ視線を向けると、勉強していたようだ。
「今は昼間くらいだよ」
本当によく寝ていたらしい。太陽の光でぽかぽかして、暑いくらいだった。
寝ぼけた頭を軽く掻いて体を起こす。すると、暖かいものがスルリと落ちた。
ん?
それを拾ってみると、薄手の毛布があった。これは……。
「どうした?」
「いや、なんでもない。それより、寒くないか?」
「少し」
良の隣に座り、拾った毛布を良の肩に掛けた。これで寒くないな。
机には紅茶とスコーンがある。梓が持って来たんだろう。でもぬるくなっているみたいだ。
とてもじゃないが、冷めた紅茶は飲めたものではない。梓め……俺への嫌みか。
とその時、ノックがして人が入って来た。それは渦中の人物ではない、別の執事だった。
「失礼します」
「何か用?」
「梓さんから頼まれたものをお届けに参りました」
運んできたのは、紅茶とスコーンだった。それも、出来立てほやほや。
机の上にあった紅茶とスコーンを持つと、執事は出て行った。
「あいつ……」
俺が起きた頃に届いた、紅茶とスコーン。
まるで俺がいつに起きるのかを見計らってやがる。


