「それじゃ、ちょっと行ってくる」
「あぁ」
良は上機嫌に部屋を出て行った。
「さて、本でも読むか」
本棚から適当に取り出すと、机の上に置いた。
「……またあいつ読んでんのか。ご丁寧にカバーを難しそうな奴にして」
良は腐男子だ。もちろん俺は知らない振りを通している。
梓は知ってか知らずか。
俺にとっては興味のないことだ。
趣味ならば、誰だってマニアックモノの一つや二つはあるし、それはそれで楽しさはあるだろう。
だから俺は、あえて知らない振りを通す。
「やっぱり類は友を呼ぶんだな……。
本来、良は純粋でいるべきキャラなんだが……、どうして作者はそういう設定にしたんだか」
俺はぽつりとため息混じりに呟いた。
「あぁ」
良は上機嫌に部屋を出て行った。
「さて、本でも読むか」
本棚から適当に取り出すと、机の上に置いた。
「……またあいつ読んでんのか。ご丁寧にカバーを難しそうな奴にして」
良は腐男子だ。もちろん俺は知らない振りを通している。
梓は知ってか知らずか。
俺にとっては興味のないことだ。
趣味ならば、誰だってマニアックモノの一つや二つはあるし、それはそれで楽しさはあるだろう。
だから俺は、あえて知らない振りを通す。
「やっぱり類は友を呼ぶんだな……。
本来、良は純粋でいるべきキャラなんだが……、どうして作者はそういう設定にしたんだか」
俺はぽつりとため息混じりに呟いた。


