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悪魔に魂を売った馬鹿な人の子(男)め。
「俺様を呼んだのはどいつだ」
白い煙が充満している部屋に俺様の声が響く。
俺様を呼び出しやがったが、残念だったな。
久々の眠りの邪魔をされたんだ、俺様を呼んだ奴の顔を見てからくだらないことを言われる前にさっさと魔界に……。
「貴様が悪魔か」
煙が引いて人の子の正体がはっきりとこの目に入ってきた。
学ランを着た黒髪の小童(こわっぱ)。
しかし妙にこの人の子は大人びた闇色の目の中に、静かに燃えるなにかがあった。
「へえ、面白いヤツよ。悪魔に『悪魔か』と聞くとは」
「それとも、この俺様が貴様の目には悪魔以外に見えるとでも?」
挑発するように言ってやる。
その挑発に乗ったように人の子は近づいて開口した。
「ああ、こんな小さなガキが悪魔だとは思いもしない」
「なに!?俺様を小さいだ!?馬鹿にしたな貴様!!」
人の子の元に現れたのは、子供(ショタ)の悪魔!?


