兄と弟。

振り返れば、あいつ。
野沢だった。
その顔を見てホッとする。
「……」
俺はなぜか安心していた。
分かってるけど、まだ。
……今は、まだ知りたくないな。
俺は前に居る兄貴に向き直る。
「兄貴、教えてくれ。
俺の家族……父さんと母さんについて」