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指定された空き教室の扉を開くとすでに双子がいた。
静かにドアを閉める。
「俺を呼び出して何の用だ」
机で寛いでいるのは双子の兄で、床に座っているのは弟の方だ。
大分見分けがつくようになってきた。
「真面目な雪っちは授業サボるの珍しーらしーね?僕ちょっとびっくり」
あの時のように敬語ではない。
なぜあの時敬語だったのだろうか。
「……その時間に呼び出したのはお前たちだろ」
「まあそうなんだけどね。兄さん、そろそろやろっか」
「そうだな」
なにを?
そう言ってる間にもニヤニヤと二人が俺に近づいてくる。
一体俺は何をされるんだ。
迫ってくる二人から逃げるように、一歩一歩近づいてくるたびに後ろへ下がった。
ガタッと背中が机に当たった。
…………追い込まれた。
指定された空き教室の扉を開くとすでに双子がいた。
静かにドアを閉める。
「俺を呼び出して何の用だ」
机で寛いでいるのは双子の兄で、床に座っているのは弟の方だ。
大分見分けがつくようになってきた。
「真面目な雪っちは授業サボるの珍しーらしーね?僕ちょっとびっくり」
あの時のように敬語ではない。
なぜあの時敬語だったのだろうか。
「……その時間に呼び出したのはお前たちだろ」
「まあそうなんだけどね。兄さん、そろそろやろっか」
「そうだな」
なにを?
そう言ってる間にもニヤニヤと二人が俺に近づいてくる。
一体俺は何をされるんだ。
迫ってくる二人から逃げるように、一歩一歩近づいてくるたびに後ろへ下がった。
ガタッと背中が机に当たった。
…………追い込まれた。


