あれから学校を出て一緒に並んで帰る。
学校を出てからは、どちらも無言で歩いていた。
俺は途中であることを思い出して口を開いた。
「じゃ俺帰るな」
「え?そっちお前ん家じゃないけど。どっか寄るの?」
いつもの野沢になっていて、ほっとする。
「あぁ、ちょっと本屋に」
「俺も行く。丁度買いたい本があったし」
そして俺と野沢は本屋に来た。
本屋に入って本を探してコーナーをうろうろしていると、後ろから野沢が聞いてくる。
「何買うの?もしかしてエロ本とか?」
「違う。レシピ本。……あった」
目当ての物をみつけて内容を軽く読み始める。
そうすると意外そうな目が向けられた。
「あれ、料理できたっけ?」
「一応人並みは」
「意外!俺全然出来ねーもん。料理が出来る雪は尊敬に値する」
「上から目線だなお前・・・。で、そっちは買うもん買えた?」
「まだ!それよりどうよ、これ」
野沢が持っている物を見ると思い描いた通り、エロ本と漫画があった。
イマイチ俺には理解できないものだ。
適当にあった小説を手に持って
「小説でも読んで頭を賢くしろ」
と押し付ける。
反射的になのか、野沢は受け取った。
「なっ!漫画を馬鹿にするなよ。これは俺の中で一番面白いんだぞ……って。ん?この小説って女子向けの恋愛小説じゃん」
「それでも読んで女心でも掴めば?」
冗談半分で言うと、野沢は真剣そうな顔だ。
学校を出てからは、どちらも無言で歩いていた。
俺は途中であることを思い出して口を開いた。
「じゃ俺帰るな」
「え?そっちお前ん家じゃないけど。どっか寄るの?」
いつもの野沢になっていて、ほっとする。
「あぁ、ちょっと本屋に」
「俺も行く。丁度買いたい本があったし」
そして俺と野沢は本屋に来た。
本屋に入って本を探してコーナーをうろうろしていると、後ろから野沢が聞いてくる。
「何買うの?もしかしてエロ本とか?」
「違う。レシピ本。……あった」
目当ての物をみつけて内容を軽く読み始める。
そうすると意外そうな目が向けられた。
「あれ、料理できたっけ?」
「一応人並みは」
「意外!俺全然出来ねーもん。料理が出来る雪は尊敬に値する」
「上から目線だなお前・・・。で、そっちは買うもん買えた?」
「まだ!それよりどうよ、これ」
野沢が持っている物を見ると思い描いた通り、エロ本と漫画があった。
イマイチ俺には理解できないものだ。
適当にあった小説を手に持って
「小説でも読んで頭を賢くしろ」
と押し付ける。
反射的になのか、野沢は受け取った。
「なっ!漫画を馬鹿にするなよ。これは俺の中で一番面白いんだぞ……って。ん?この小説って女子向けの恋愛小説じゃん」
「それでも読んで女心でも掴めば?」
冗談半分で言うと、野沢は真剣そうな顔だ。


