妄想ガールの王子様

「大分キレイになったよね」

「うん。この美しさ……
俺らのおかげだ~!」

当番最後の日、わたしと日野くんは他愛もない話をしがらせっせと草取りに精を出す。

昨日も春田くんからは連絡がなかった。

もうわたしの事忘れちゃったのかな……?

そんな不安が心をよぎる。

「はぁ……」

ついついため息をつくと。