妄想ガールの王子様

「ホント……ありがとう。
梨乃ちゃんっていい子だね。
俺……ちゃいそう」

日野くんは小さな声でつぶやいた。

「え?今なんて……?」

「んーん?なんでもないよ!」

彼はニッと笑って首を振った。