妄想ガールの王子様

「それで?」

「それでね、彼としばらく話して今度の日曜日図書館でまた会おうって事になったの!」

「……終わり?」

「うん!おしまい!」

わたしは大きくうなずいてオレンジジュースを飲んだ。

そんなわたしにカナはアイスコーヒーをすすると、

「梨乃……妄想に限界が来てる」

呆れたようにつぶやいた。