「あの、日野くん……
いいの?わたし……」

あなたを振ったのに。

春田くんが好きなのに。

「……いいんだよ。
俺が梨乃ちゃんとハルと一緒にいたいだけなんだからさ」

日野くんは軽くわたしの頭を撫でてそう言った。

「よし!花火だ花火~!」

そして日野くんは花火に火をつけた。

わたしと春田くんも後に続く。

日野くんは少し離れた所でロケット花火を打ちあげている。