妄想ガールの王子様

「あーこのまま泳ぎてーなぁ。
水着持ってくれば良かった~」

日野くんはごろりと砂浜に寝転んだ。

「そうだね。せっかく貸切なんだし」

わたしもそれに同意してうなずいた。

「まぁこんな風にゆっくり海を眺めるのもいいんじゃない?」

春田くんも砂浜に寝転ぶ。

わたしは二人の間に挟まって座ったままだ。