【短編】俺の可愛い妹





何だ、梓衣楽しそうじゃん。



そうだよな、やっぱこんな年上のオッサンじゃなくて同じ年位の若い友達がいいよな。

彼氏にするなら、それ位が1番だよな。



ふっと目を逸らすと席へと戻った。



「武ちゃぁーん、遅いよ! ほら、一人身同士仲良く飲もうよね!」



3日前に、彼氏に浮気されて別れたって女が俺にビールを差し出した。

今日ここにいるメンバーの半分が、クリスマス前に別れたって奴等。


俺もその中に入るんだよな。



あーぁ。
何か凹む。


すげぇ勝手だけど、凹む!!!



若い女に手を出したバツだな、こりゃ。

歳相応って言葉があるくれーだもんな。



「よし、飲もう。飲もう!」

「おぉ? 武、やっと乗り気になったかー」



会社の人も俺を盛り上げ、酒はどんどんと進む。