「武ちゃん、ありがとー♪」

「ほいほい」



助手席のドアを開け、俺にニッコリと微笑んだ梓衣。


そして、



「あんまり遊んじゃ駄目だよ?」



なんて母親みたいな一言を残して、家へと入って行った。


梓衣に会った後は遊ぶ気になれず、家へと帰る。



無邪気で、無垢な姿を見ると何故かそうなってしまうんだ。