私の隣の幽霊くん。



辻谷那央はそう言って顔を目の前まで近づけて来た。


誰もがキャーキャーする整った顔が目の前にあり、顔が赤面してしまう。


「ちょっと、近い…っ」


私は慌てて彼から離れる。


「春乃もフルネームじゃなくて“那央”って呼んでよ。じゃないと…」


彼は言葉を言いかけながらまた私に顔を近づけて来た。


「わ、わかった、わかったから!呼ぶから!」


それに耐え切れたなかった私は両手を前に突き出し、顔を真っ赤にしながら必死に叫んだ。


ハタから見たら相当変な人に思われるだろう。


私がそう叫ぶと、辻谷那央は満足そうにして私から離れた。