私の右隣の机の上には花の入った花瓶がポツリ置かれて居る。 それを見ると本当に彼がいなくなったしまったんだと誰もが実感する。 「人の机に花瓶なんて置くんじゃねぇよ」 私も頬杖をつきながら、その花瓶を見つめていると、頭の上から聞き覚えのある毒舌が聞こえてきた。 ゆっくり上を見上げると、今にも花瓶を蹴飛ばしてしまいそうな勢いのオーラを発してる辻谷那央の姿があった。 丸一日振りに彼の姿を見る。