理解したところで私はその場に正座をして彼を真顔で見つめて口を開く。
「何を言っているのか本当わからないんだけど、私、何にも面白くないからマジで。だから帰ってください。他のところへ行ってください。成仏してください」
早口でスラーと思ってることを全部辻谷那央に言い放つ。
これを言ったら彼も何処かへ行ってくれるだろうと思ったが、彼が次に発した言葉は予想外のものだった。
「…あははは!ほら!そういうところ!お前のそういうところが面白いの!他の奴らとは違う俺への態度!」
その場に倒れこみ爆笑しながらそう言う彼に私は何故か考えてしまった。


