沈黙が流れる。

こいつ今なんて言った?。

状況が理解できない。『好き』?って言った?。

そんな事を考えていてもこいつは、手を離さない。

も一回聞こうとしてまた目線を上に上げた。


こいつさっきまで赤い顔していたのに満面の笑でこっちを見ていた。

きっと私が断るわけないだろう。と勝手に思ってるのだろう。

でも、きっと普通の女ならこの笑顔に負けて付き合うのだろう。


私は、そんな女じゃない。


私は、何も言わずそいつの大きな手から自分の手をゆっくり離すと、一旦お辞儀して、その場を去った。

これで完璧!!お前みたいな軽い男に落ちるもんか!!

少し歩いた所で後ろを振り返ってみると、そいつは驚いた顔でこっちを見つめていた。

やった読みどうりだ!!嬉しさのあまり小さくガッツポーズをした。


、、、、、、、、、。


やりすぎたかな??

少し歩いた所でふと思った。

冗談だとはいえ、何も言わないで帰ってきたのはさすがにひどすぎたかも、、、。

そう考えると悪い事をしたなとどんどん思ってきてしまった。

どうしよう、、、、。

謝った方がいいのかな?でも、名前しらないし。どうしよう、、、、。

でも、あの告白冗談だよ、、、ね?