「うーん、、、、、。」
両手を高く上げて背伸びをした。
昨日は、夜遅くまで勉強してたらしいが、そのまま机で眠ってしまったらしい。
体が痛い。
「おはよう。」
誰もいないリビングに声が響く。
誰もいないのだから挨拶をしても無駄だがクセでつい言ってしまう。
私に両親は、いない。
母親は、私の実の父親から暴力を振るわれ、たまたま殴られた後に運悪く転んでしまい、頭を強く打ってしまい、そのまま還らぬ人となってしまった。
その後父親は、罪から逃れるために身を隠した。
私が、10歳の時だった。
まぁ、そんな波乱万丈な人生を送ってきたから大抵の事には、驚かない。
子供の頃に、こんな経験をしたせいか昔から冷めている子供と言われてきた。
自分でも薄々感じていたが、人に言われるとそうなのかと、、。少し落ち込んでしまう。
さてっ!!そんな事を考えてないで、学校に行く準備をしないと!!
母さんの遺影に手を合わせて、朝ごはんを口に運んだ。
そして、また誰もいない家に
「いってきます!!」
と元気に挨拶をして家を出た。
今日は、日直の仕事があったのでいつもより早く家を出た。
まだ、外に人はあまりいない。
涼しくて気持ちい。このまま風にあたっていたい。
そんな事を考えて歩いていると学校についた。
まだ、正門は開いていない。
日直の生徒は、裏門から入ることになっている。
もう数名、日直の生徒が登校していた。
学校に入った私は、上履き用のくつを履いて職員室に向かった。
まだ、先生もあまり来ていない。
私は、担任の机に向かい日誌を取って教室にむかった。
私の教室は、生徒指導室の隣にある。
たまに前を通るけど使われている感じはない。
だけど、今日は違った。
怒鳴り声が聞こえる。
なんだろうと思い覗いてみると、生徒と先生が喧嘩しているらしい。
喧嘩というか先生一人が勝手に怒ってる感じだ。
多分生徒が何か問題を起こしたのだろう。
生徒の方は、だるそうな感じで先生の話を聞いていた。この態度がまた先生の怒りの原因だろう。
「たくっ!!そんな態度だから人にも誤解されるんだぞ!!」
「っせえよ。」
「なんだ?もう一回言ってみろ!!」
「うるせぇなぁ!!」
「っだと!!もう一回言ってみろ!!」
すると、そいつが立ち上がりその教師を睨みつけこっちに歩いて来た。
私は、その一部始終を見ていた。こっちに歩いて来たときには、もう遅かった。
私の前にそいつが立ちはだかった。
私よりはるかに大きい背。力強そうな、腕。すべてが 男 を象徴する体だった。
その大きな体に驚きながらなんとか横に避けることができた。
ずっと下を向いたままだったが、上から見られている感覚がある。
、、、、、、、、、、、、、。
? なぜ、こいつは私の前から移動しないんだ?
もう数分は、経ってるはずだ。
私は、気になり目線を下から上にあげた。
、、、、、、、、、、、、、。
目線を上げた私は、奇妙な光景を目にした。
なぜ、こいつ真っ赤な顔で私を見ているんだろう?
やっぱり見られた事が恥ずかしかったのか。
怒りが頂点に達しているのか。
それとも、、、、。
そんな事を考えながらそいつの顔を見ていると、
ガシッ!!!
いきなり手を掴まれた。私は、驚いて大きな手に包まれている自分の手を凝視していた。
はぁ??
こいつ一体なんなんだ。気持ち悪い。手を離してもらおうと手を振り払おうとした時
思いもがけない言葉がとんできた。
この一言が私の人生を狂わした言葉。
きっとこいつ以外に言われていたら人生変わっただろう。
この言葉さえ聞かなければ。
もっと遅く学校に来ていれば。
「お前の事が好きになった!!」
両手を高く上げて背伸びをした。
昨日は、夜遅くまで勉強してたらしいが、そのまま机で眠ってしまったらしい。
体が痛い。
「おはよう。」
誰もいないリビングに声が響く。
誰もいないのだから挨拶をしても無駄だがクセでつい言ってしまう。
私に両親は、いない。
母親は、私の実の父親から暴力を振るわれ、たまたま殴られた後に運悪く転んでしまい、頭を強く打ってしまい、そのまま還らぬ人となってしまった。
その後父親は、罪から逃れるために身を隠した。
私が、10歳の時だった。
まぁ、そんな波乱万丈な人生を送ってきたから大抵の事には、驚かない。
子供の頃に、こんな経験をしたせいか昔から冷めている子供と言われてきた。
自分でも薄々感じていたが、人に言われるとそうなのかと、、。少し落ち込んでしまう。
さてっ!!そんな事を考えてないで、学校に行く準備をしないと!!
母さんの遺影に手を合わせて、朝ごはんを口に運んだ。
そして、また誰もいない家に
「いってきます!!」
と元気に挨拶をして家を出た。
今日は、日直の仕事があったのでいつもより早く家を出た。
まだ、外に人はあまりいない。
涼しくて気持ちい。このまま風にあたっていたい。
そんな事を考えて歩いていると学校についた。
まだ、正門は開いていない。
日直の生徒は、裏門から入ることになっている。
もう数名、日直の生徒が登校していた。
学校に入った私は、上履き用のくつを履いて職員室に向かった。
まだ、先生もあまり来ていない。
私は、担任の机に向かい日誌を取って教室にむかった。
私の教室は、生徒指導室の隣にある。
たまに前を通るけど使われている感じはない。
だけど、今日は違った。
怒鳴り声が聞こえる。
なんだろうと思い覗いてみると、生徒と先生が喧嘩しているらしい。
喧嘩というか先生一人が勝手に怒ってる感じだ。
多分生徒が何か問題を起こしたのだろう。
生徒の方は、だるそうな感じで先生の話を聞いていた。この態度がまた先生の怒りの原因だろう。
「たくっ!!そんな態度だから人にも誤解されるんだぞ!!」
「っせえよ。」
「なんだ?もう一回言ってみろ!!」
「うるせぇなぁ!!」
「っだと!!もう一回言ってみろ!!」
すると、そいつが立ち上がりその教師を睨みつけこっちに歩いて来た。
私は、その一部始終を見ていた。こっちに歩いて来たときには、もう遅かった。
私の前にそいつが立ちはだかった。
私よりはるかに大きい背。力強そうな、腕。すべてが 男 を象徴する体だった。
その大きな体に驚きながらなんとか横に避けることができた。
ずっと下を向いたままだったが、上から見られている感覚がある。
、、、、、、、、、、、、、。
? なぜ、こいつは私の前から移動しないんだ?
もう数分は、経ってるはずだ。
私は、気になり目線を下から上にあげた。
、、、、、、、、、、、、、。
目線を上げた私は、奇妙な光景を目にした。
なぜ、こいつ真っ赤な顔で私を見ているんだろう?
やっぱり見られた事が恥ずかしかったのか。
怒りが頂点に達しているのか。
それとも、、、、。
そんな事を考えながらそいつの顔を見ていると、
ガシッ!!!
いきなり手を掴まれた。私は、驚いて大きな手に包まれている自分の手を凝視していた。
はぁ??
こいつ一体なんなんだ。気持ち悪い。手を離してもらおうと手を振り払おうとした時
思いもがけない言葉がとんできた。
この一言が私の人生を狂わした言葉。
きっとこいつ以外に言われていたら人生変わっただろう。
この言葉さえ聞かなければ。
もっと遅く学校に来ていれば。
「お前の事が好きになった!!」