「……や、あのね、瑠奈にもやっと友達ができたんだなあって」
「……はい?」
「ああっ、や! 違うのそういう意味じゃなくて‼ 瑠奈、今まであたしとしか話さなかったでしょ? だから、あたし以外の子達と話してるの見て、なんかほっとしたっていうか‼」
莉緒は焦ったように早口で言った。
「…ずっと心配してたんだよ? 瑠奈が、新しい友達作らないまま、ついには高校卒業迎えちゃったら、って…。だから安心したの! 悪い?」
「……莉緒…」
少し赤くなって、むくれてそう言った莉緒。
そんな莉緒を見て、やっぱり、友達ってものはいいな、なんて思った。
やっぱり莉緒は、いいやつだ。