…………「ぅぐっ…」
「………っ…?」
強く瞑った瞼を開けた瞬間、あたしの体が軽くなった。
「………か、ざ…ま……?」
あちこち痛む体を無理矢理起こすと、さっきまであたしの上に乗っていた工藤が、ベンチのすぐそばに倒れていた。
そして、その隣には…………
「…っ風間…っ‼‼」
なりふり構わず、あたしは風間に抱きついた。
抱きついてから、突き離されるかもしれないと思ったけど、風間はあたしをぎゅっと抱きしめ返してくれた。
風間の腕の中は、すごく安心した。
やがて、うめき声をあげながら工藤がよろよろと立ち上がった。



