「……んだよ…」
工藤はあたしを睨んだ。
「………答えられねぇってことは、なに、あの、風間とかいうヤツに気でもあんの?」
「…っ!」
「……っな…⁉」
風間の名前に、思わず動揺してしまったあたしの顔を、工藤にしっかり見られてしまった。
「……テメェ…ッ‼ ふざけんなッッッ‼‼」
「イヤッッ‼‼ ヤダッッッ‼‼‼」
〝パシッ〟
「…っ」
右頬が殴られ、ズキズキと痛む。
「なんでアイツなんだよ…ッ⁉⁉ あァ⁉」
「ヤダやめてッッッ‼‼‼」
「あんなヤツのことは忘れろよッッッ‼‼」
「イヤッ……風間ーーーーーッッッ‼‼‼」
……ほとんど無意識に、その名前を叫んでいた。



