………その時、
「おっ、いたいた、風間!」
「…あ、はい?」
この前、ほうきを振り回して工藤を追い払った先生が風間を呼んだ。
「さっき、担任の先生が風間を探してたぞ。職員室にいるだろうから行きなさい」
「……あ、はい」
風間は頷くと、Uターンして職員室に向かっていった。
あたしは、また痛み出した胸を抑えて、昇降口を出た。
風間は、あたしは篠原のことが好きだって思ってる。
だから、あたしがどんなに風間が好きでも風間は絶対あたしのこと好きじゃない。
やっと気づいたこの恋は、叶うことはないんだと、改めて思い知らされた気がした。



