音々達のあれがあったからといって、決して風間の存在が薄れることなんてなかった。
しばらくした今になっても、相変わらず遠くなった距離のまま。
「ごめん瑠奈! 今日また手伝いあって…」
「あ、わかった。頑張って!」
「ありがと‼」
それからは、また前のように莉緒と下校するようになっていたけど、今日また例の、店の手伝いがあるそう。
あたしは1人で昇降口に向かった。
……昇降口で、ばったり、風間に会った。
ものすごい気まずい雰囲気……
「…っ!」
ほんの一瞬目が合ったけど、すぐに逸らされた。
それで、またあたしの胸はズキリと痛む。



