授業も終わり、放課後。 「早川、帰るぞ」 「…あ、うん」 風間に、ただ名前を呼ばれて帰るぞって言われただけなのに…… あたしはなぜか、胸が締め付けられたように苦しくなった。 こんな感覚は初めてで、なんなのかよくわからないまま、あたしは風間の背中を追いかけた。 「えぇ〜♡ 拓哉くんって言うんだぁ〜」 「名前までかっこいい〜♡」 「ね〜カノジョいるの〜〜⁇」 靴を履き替えていたら、アイツの名前が聞こえて、あたしは一気に青ざめる。 耳を塞いでも聞こえてしまう、大嫌いなアイツの笑い声。