「その時、男子と一緒にいたって聞いたけど…風間くん?」
「…あ、あぁ、まぁ…」
「そっか…よかった」
莉緒はやっと少し笑うと、風間の席に向かって行った。
「風間くん」
「……あ、あぁ、平野さん?」
携帯をいじっていた風間は、莉緒に呼ばれて顔を上げた。
「昨日は、ありがとう。瑠奈のこと、助けてくれて」
そして莉緒は、風間に向かって頭を下げた。
「いや、いいよそんな」
「本当にありがとう。風間くんがいなかったら、瑠奈きっとひどい目に遭ってたと思うから…」
「………」
風間は、頭を上げろと莉緒に促した。



