「……アイツ…誰だ? 早川、知ってるのか?」
「…………うん…」
このことを知っているのは、莉緒しかいないけど………。
「……工藤…拓哉っていって、中学の頃、なんでか、わかんないけど……っ」
「あぁわかったわかった! いい! もうそれ以上言うな」
風間は抱きしめる力を強めた。
「………いいか、早川。いつでも俺の隣にいろよ。アイツ、いつまた来るかわかんねーから」
「……ん…」
「アイツは、俺がなんとかする」
風間はあたしの両肩を掴むと、微笑んでみせた。
「…えっ……風間…」
「だから安心しろ」
風間に頭をぽんぽんとされたら、あたしはなんでか安心した。



