「…おい」 「………」 「シャー芯なくなった」 「………」 今度は、翌日の世界史の授業中。 「…くれ」 「他を当たってください」 「くれ」 「いや今遠回しに無理って言った」 「あーすまんぜんっぜんわかんなかった」 ………め、めんどくさい……。 そのあともずっと、アピールするかのようにシャーペンをカチカチ鳴らしている。 正直、耳障りだ。 「………はい、うるさい」 「おっ、サンキュー」 そしてまた、にっこにこしながら、シャー芯のケースごと持っていきやがった。