「おめーの手助けしてやってんだ感謝しろバカ早川」 「…っな‼」 風間はそう言うと、話は終わったとばかりに、携帯を出してイヤホンで音楽を聴き始めた。 ………なんか、 嬉しくない。 「じゃあ教科書の63ページを開いてー…」 「……おい」 「………」 「バカ早川コラ」 「うるさいバカ風間のくせに‼」 「っ!」 大嫌いな数学の授業中に、大嫌いな風間があたしに声をかけてきた。 …どうせ大した用じゃないくせに。 もちろんあたしは相手しません。 「…教科書忘れたから、くれ」 「………はぁ?」