「…まぁ、篠原も、早川のこと好きそうだし」


「っちょっ、ばか⁉ ばかなの風間ッ⁉⁉」


「なんだとコラ失礼な」




ヘラっと笑ったあと、すぐに真剣な顔になる風間。






「…で、どうなんだよ。ほんとのとこ」


「な、ど、どう、って、言われても……」





……あたし、こういう雰囲気、好きじゃない。







「……答えろよ。俺、協力するつもりなんだけど」




じりじりと近づく風間。



あたしは反射的に後ずさり。








────しかし、




逃げた場所が悪かった。



あたしの背中はすぐに倉庫の壁についてしまった。