それから、なぜかずっと2人で出店を回り続けた。
そして、誰かとすれ違うたびに何度も振り返られて。
ひどいときは二度見されて。
……やはり、今あたしの隣を歩いている篠原は、この学園の王子なのだ。
篠原好きの女子にとってみれば、こんな人が並んで歩いているのも、まったくもって理解不能であり、許せない行為だと思う。
………しかし。
あたしはなぜ篠原と歩いているのか、さっぱりわからないのだ。
歩きたくて歩いているわけじゃない。
着替えるから待てと言われ、変なのに絡まれたがなんとか追い払い、一応は待った形にはなったけども。
なぜあたしは、篠原と回らなきゃならない。



