「るーなっ! 同クラだねっよろしく‼」


「…あ、あぁ。莉緒。うん、よろしく」



あたしの席に来たのは、親友の平野 莉緒(ひらの りお)。

中学の3年間ずっと同じクラスだった。


あたしが唯一、心を許している女子。




莉緒は外見、女子って感じがするのに、実際あんまりそうじゃない。


…あ、少なくともあたしよりは女子です。


あたしと同じくサバサバしてて、でも悩んだりしていると親身に話を聞いてくれる。

すごい、いいやつ。




「大変だね、瑠奈…。まさかって感じ?」


「うんもう最悪」




あたしと莉緒が揃って入学した、この北沢南学園は文武両道で、県内でも有名な進学校。

ここに入りたくて、日本全国からたくさんの中学生が受験をしに来る。



それくらいの学校なのに、




……なのに、変なところでテキトーだ。