この学園は校内案内なんかしてくれない。 だからあたしが知っているのは自分の教室と、それから、入学式が行われた第1体育館。 この2つのみ。 あたしは自分の足任せで走り、とにかく遠くへ、遠くへと走った。 1つ、2つ、3つと角を曲がり、 ………あっ! あそこで曲がろう! あたしは前方に見えた角を左に曲がることにした。 ……よしっ! ここまで来ればヤツは絶対に来な… ───ドンッ …え─── 刹那、あたしの視界はぐらりと傾き、そのまま後ろに転………… ………ばない⁉⁉ …え⁉