……この後暇だし、今日行こうかな…



だったらあたしも、さっき莉緒について行けばよかった。




昇降口で靴を履き替えながら、そんなことを考えた。



すると………





「るーちゃん♪」


「っ‼」



懐かしい声に、あたしは勢いよく振り返った。





「……音々…」




そういえばあの日以来、音々とはあんまり喋れていなかった。





あんなこともあったし、久しぶりだし、あたしはどう話したらいいのか軽く迷った。



確か風間は、気にしなくていいみたいなこと言っていたけど…。





莉緒以外の女子との接し方に、あたしはまだ慣れていない。



……こういう、音々みたいなタイプの女子は特に。